膝の痛みの原因は様々ですが、ほとんどの場合、軟骨を守る「半月板の損傷」から痛みが生じます。半月板を損傷しているのを我慢すると、半月板がすり減って小さくなったり、軟骨同士が直接ぶつかりすり減ったりすることで、骨を守るクッションの役割を果たすことができなくなったりします。
さらに症状が進行した場合、大腿骨とけい骨の骨同士が直接ぶつかるようになり、その結果、レントゲンでは見えない小さな骨折が無数に生じてしまい、痛みが徐々に増していきます。この症状は、しばらく安静にしていると痛みは治まってきますが、痛みの原因の根本的な改善を行っていないため、痛みが何度もぶり返します。改善を行わないことで、だんだんとその間隔が徐々に短くなっていき、最終的には慢性的に膝の痛みを抱えるようになります。骨の修復が間に合わなければ骨が腐ってしまい、歩行していない夜間に痛みが生じることさえあります。その他にも、潰れてでっぱった骨が膝の動きの邪魔をして、膝の曲げ伸ばしも難しくなっていきます。
「年のせいだから」と勝手に決めつけて、あきらめるのではなく、早めに専門医へ受診することをおすすめ致します。また、膝の状態にあった最適な治療法の選択するのはもちろんのこと、早期発見によって、リハビリを中心とした保存治療で症状の改善ができ、手術を行う場合も、身体への負担が少ない治療を行うことも可能となります。
当院では患者さんの膝の状況・希望に応じて、最適な治療法の提案を致します。